2017/04/14
『マインクラフトで身につく5つの力』を読んで
東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。プログラミング教室スモールトレインではラズベリーパイを使っていますので、マインクラフトが無料でできます。また、同時に同じ画面に入ることができますので、休み時間にはみんなで同じ画面に入って遊んでいる子供たちが多くいます。マインクラフトの操作はとても簡単なので、みんなで一緒に行うととても楽しいようです。
さて、このマインクラフトですが、従来のゲームとは異なり、ゴールがありません。勝ち負けを競うものでもありません。そうしたゲームですが、子供たちは楽しんでいます。当教室ではマインクラフトをすることが目的ではないのですが、休憩時間や授業の前にマインクラフトをすることで、さらに教育効果があるのかもしれないと思っています。では、どのような効果があるのでしょうか。今回は神谷加代(2017)『マインクラフトで身につく5つの力』学研プラスからご紹介します。
この本はマインクラフトの効果やマインクラフトを使って教育をしている現場の声も載っており、とても興味深いものになっています。タイトルにもなっている5つの力とは何かと言うと以下の5つです(2-3頁)。
- 創造力
- 自ら学ぶ力
- 問題解決力
- コミュニケーション力
- 理工系の思考力
ゴールが無いゲームですから、自分で主体的に計画を立てていかねばなりません。創造力も必要ですし、どうすればうまく作ることができるか考える力も必要になります。また友達や先生とコミュニケーションを取りながらやる子も多いので、コミュニケーション力も育つというわけです。実際に子どもたちはとても楽しそうにプレイしているのですが、この本ではその理由を以下のように書いています。
夢中になる一番の魅力は、マインクラフトでは子供たちが現実世界の制約から解放されて、自由に遊べることです。…子供たちは思いのまま、“次は、家の中に地下室を作ってみよう”とか“燃料が必要だから、石炭を取りにいこう”など、やりたいことを自分で自由に決めて自分主導で遊びを展開します。これが楽しいのです。建築に没頭したり、知らない土地を冒険したり、自分が決定権を持って遊びを進められることは、子供たちの発想力や創造力を大いに刺激しワクワクさせてくれます。(24-25頁)
子供たちをを見ていると積み木で遊んでいる感じです。プログラミングとは違いますが、こうしたものも組み合わせながら、子供たちの成長のお役に立てればと思っています。ラズベリーパイ版のマインクラフトはクリエティブモードのみが標準で使用できるのですが、サバイバルモードも適用することができます。もっとバージョンアップすると面白いなあと思うのですが、それは今後に期待です。
多くの方にプログラミング教室スモールトレインに参加していただくため、コースとして月2回、月4回、月8回とあり、曜日固定ではなく空いている時間に来られます。土曜日も開講しておりますので、遠方だからと悩んでいる方もぜひ説明会にご参加ください。お待ちしております。また国語オプション講座も実施しております。詳細はお尋ねください。
現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。説明会&体験会は4月22日、5月13日・27日(土)に開催します。日程のご都合がつかない場合は別日程で個別に説明させていた頂きますので、ご都合のよろしい日時をご連絡ください。
参考文献:神谷加代(2017)『マインクラフトで身につく5つの力』学研プラス