2016/10/05
ホントの数学は自分の中にある~『計算しない数学、計算する数学』を読んで
東京都渋谷区にある小学生対象のプログラミング教室スモールトレインで講師をしております福井です。本日はちょっと数学の話です。数学と聞くと難しいとか計算が多い、公式を暗記しないといけないなど不人気の声がある一方で、数学が大好きという人も存在していて、数学は好きか嫌いかがはっきりと分かれる教科です。
そういう状況に対して「数学は本当は面白いんだよ」というのが本書です。君たちが面白くないと思っているのは「計算する数学」だということなんです。私もこの意見には賛成で、数学の本当の面白さは計算にあるのではなくて、数学そのものを考えることにあるということです。
さて、タイトルにもありますが、「ホントの数学は自分の中にある」とはどういうことでしょうか。根上先生は次のように書いています。
大人になるにつれて他人からいろいろなことを教わって、たくさんの知識を獲得していきます。そういう知識をすべて排除したときに残るものは何か。それは数学なのでした。(87頁)
つまり数学とは本来自分の中にあるもので、それをただ表現しているというだけだということです。
「知恵」というのは必ずしも表現できない。その知恵の一部が表現できると「知識」になる。さらに、それが移動可能になると「情報」になる。
(中略)
その知恵の領域に触れるところが数学のもっともおもしろいところなのです。しかし、学問として成立させるためには、それを表現しなければならない。つまり、知識にするわけです。普通の人はその表現されたものを数学だと思っているけれど、数学者がやっている数学は知恵の世界の探究なんですよ(92頁)
このように考えると数学の目的が計算ではないないことが分かるでしょう。自分の中にある知恵を追究する。そんな数学は楽しいと思いませんか。私はこの本を読んでからもう一度数学を勉強しようと思い、本を大量に購入してしまいました(笑)。今後も数学の勉強を続けていきたいと思います。
多くの方にプログラミング教室スモールトレインに参加していただくため、コースとして月2回、月4回、月8回とあり、曜日固定ではなく空いている時間に来られます。遠方だからと悩んでいる方もぜひ説明会にご参加ください。お待ちしております。
現在、プログラミング教室スモールトレインでは、説明会&体験会を実施中です。10月の説明会&体験会は10月16日(日)です。ぜひお気軽にご参加下さい。